MFT 成人編

気づいてますか?身体の不調

肩こり、頭痛、不定愁訴(動悸、不眠、めまい)

口呼吸がある

噛めない、噛みにくい、歯が浮く、痛い

義歯が合わない、舌がずれて痛い

歯が擦り減ってしまった

顎関節症がある(顎が鳴る、口が開かない)

歯周病がある

いびきをかく

ストレスがある


 以下に当てはまることはありませんか?

成人、働き盛りの人の歯ぎしり、噛みしめについて

 

よく噛めるためには、虫歯や歯周病のメンテナンスをしておくことはもちろんですが、歯を失う原因の一つに歯ぎしりや、噛みしめがあります。

 

歯ぎしりは寝ている間の無意識の行為です。

噛みしめは寝ている時も行われています。

私たちは、本来安静にしていれば、上下の歯はぶつかりません。(安静空隙:上下の歯の隙間は2~3ミリ)

食べ物を噛んでいる時間、一日15~20分ぐらいしか、上下の歯は接触しないと言われています。

食べ物を噛んでいる時、飲み込む時以外、上下の歯はあたりません。

強く噛みしめたままでいると自分の体重以上の負荷がかかり、歯や骨、歯周組織にダメージを与えます。

 つまり、力に歯が負けてしまい、歯の寿命が短くなるのです。

 

また弱い力で、持続的に上下の歯がかみ合ったままの状態をTCH,Tooth Contacting Habit(歯の接触癖)といいます。 

運転中やPC作業行中、料理、編み物など細かい作業の時に弱い力でも、長い時間続けると、筋肉が緊張し肩こりや頭痛が起こりやすくなります。 

 

上下の歯を嚙み合わせて見てください。口もとが緊張し、身体全身の緊張になっていませんか? 

自分で気づくことが大切です。 

PC、スマホを長時間使う20代から30代に多いと言われ、ストレートネック(スマホ首)に代表されます。 

 

日中気付いたら姿勢を正し、舌の正しい位置で鼻呼吸を心掛けましょう。 

それぞれにあったお口の体操を提案できます。 

 

パソコンの作業時や、仕事の姿勢にも気を付け、お口の体操でメンテナンスをしましょう。

 

>>  「お口の体操」について

いびきについて

 

家族や周りから、いびきを指摘されたことはありませんか?

大きないびきは生活習慣病の一因になるとも言われております。

 

お酒を飲んだあと、疲かれた時にかくいびきは、あまり気にしなくても良いらしいですが、習慣的いびきは、生活習慣病である高血圧、糖尿病、うつ病、認知症、肥満型の人達に多くみられ、睡眠時無呼吸症候群を引き起こすこともあると報告されています。

脳血管障害を起こす可能性もあるようです。

 

睡眠時無呼吸は舌や喉の周りの筋肉がゆるみ、舌根が喉の奥に落ち込んで、時々気道が確保されていない状態で、いびきとして起こるとされています。

口呼吸がみられ、起床時の口の渇きや睡眠不足としても現れます。

口呼吸をしていると、より舌根が軟口蓋(のどちんこあたり)に落ち込みやすくなります。

 

口呼吸は万病のもと、お口の体操で舌の奥の力をつけ鼻呼吸を促すのも、セルフコントロールの一つと考えています。


●以下のチェックをしてみましょう。

 

□毎晩いびきをかいていると指摘されますか?

□眠っている時、息が止まり苦しくて目が覚めますか?

□日中眠気がある

□熟睡感がない

□起床時の頭痛がある

□朝起きた時、口が乾いている

□舌が分厚く感じる

□むせることがある

□二重顎が気になる

 

*自分自身で気づき、お口の体操でセルフコントロールをしてみましょう。

 

 

>>  「お口の体操」について

改善例(症例)

(症例1)上唇をなめる癖、口呼吸

口呼吸が習慣になっており、口唇の乾燥が認められました。そのために舌で上唇をなめる癖があったようです。

隙間は、舌で上の前歯を押すのが原因と考えました。

なめる癖が無くなり鼻呼吸も改善、上の前歯の隙間も改善されて上下口唇、顔面の変化が長期に渡り継続されています。

 

19歳(初診時)

19歳(初診時)

11ヶ月後

11ヶ月後

24歳(5年後)

24歳(5年後)


(症例2)顎関節症(開口障害):44歳(男性)

右顎関節に痛みがあり、音がする。口が開かない。食事が出来ない。

長時間のPCの作業中は右に頬杖を付く癖がある。

初診時口が開くのは31mm、歯ぎしりや噛みしめがあり、右で噛む癖も見られました。

お口の体操で、痛みを和らげることや、口を開ける練習(開口訓練)を行い、ガムの咀嚼嚥下訓練を行いました。

2か月後、顎関節音の消失、痛みが和らぎ、顔貌にも変化が見られました。

開口も53mmに改善し、ご本人の自覚によりセルフコントロールが出来るようになり、再発を防いでいます。

 

 1年後の変化:

・大きくあくびができるようになった

・顎関節音の消失

・痛みがない

・顔かたちに変化

・噛みしめに気づき姿勢を正す(舌はスポットで安静空隙)

・日常生活において不便がない 

 ・開口53mmの継続

・疲れた時に右側に張りがあるが、再発の予防に注意している。

・トレーニングの持続。

初診時

1か月後

2か月後


初診時

1か月後

2か月後


1週間後 38mm

1か月後 47mm

2か月後 50mm


※症例はすべて本人の了承を得ています。