MFT 高齢者編

食べること、飲み込むことの不調の原因

 

①筋肉の衰え(年齢と共に衰えやすい)

②噛み合わせの問題

③義歯の不調

④生活習慣の変化

⑤姿勢の変化


お口の体操で、日常生活が楽になり健康的な生活が送れます

 

年齢が増すにつれて、口が乾く、舌が痛い、塩味や苦みが気になる、むせる、滑舌がうまくいかない、など口腔周囲筋が低下した訴えが多くなります。

機能低下は、食べること、飲み込むこと、発音することに影響してきます。

 

症状を改善し、機能を回復させることが大切です。

義歯調整への対応についても、姿勢、正しい食べ方、飲み込み方の再確認をすることで、義歯が安定することがあります。

 

癖のある食べ方は、食べにくい、義歯が合わない、浮くなどの訴えの原因になりかねません。

筋肉は高齢でも30%は身につくと言われています。

特に誤嚥性肺炎予防のためには、早いうちにお口の体操の訓練が必要に思っています。

「お口の体操」で低下した機能が改善します!

お口の体操チェック!

 

□よく噛めない

□口から食べ物がこぼれる

□飲み込みにくいものがある。(乾いた食べ物、薬等)

□飲み込んだ後も食べ物が残る(舌が上手く動かない)

□ホホや舌をよく噛む

□むせるようになった

□よだれが出る

□口の中が乾く

□舌が痛い

□味覚が変わった

□言葉がはっきりしない

 

2つ以上、当てはまる場合は・・・

①お口の体操をしましょう

②姿勢を正して、正しい食べ方、正しい飲み込み方を身につけましょう。

誤嚥性肺炎予防にも効果的です。

改善例(症例)

(症例1.) 

初診時:下顎前歯の歯肉が腫れて、りんごが噛めないということで来院されました。。

また肩こり、噛みしめ(起床時の実感があり)、舌圧痕、舌が邪魔、長時間の会話が疲れる、二重顎が気になるということも訴えておられました。

 

現在:歯茎の状況も良くなり、二重顎が改善されて発音も明瞭になりました。

良く噛むことを心掛けると、風邪もひきにくくなり、健康に気をつけるようになったとのことです。

初診時(65歳)

1年6か月後

1年10か月後


本人の感想:

小顔になり、喉のたるみがなくなり、上下の口唇が引き締まりました。

その結果、よく噛んで食べるようになり、健康への関心がさらに高まりました。

 

<症例患者さんから新聞への投稿記事>

テーマ:口腔筋機能訓練で顔痩せが可能に二重顎と顔のたるみ解消体験をお伝えします。

歯周病の治療が一段落したので、かねがね私は発音の癖が気になっていたことを、ある歯医者さんに相談しました。

 (夕刊のいきいきゼミナールの石丸俊春先生)

すると「発音ばかりでなく美容にも関係ありますよ」と、口の周りのトレーニングを勧められました。

そこで舌や表情筋の動かし方を習い、一日三回繰り返し、一か月ごとに確認して頂き、次のコースへ進みました。

八か月経たないうちに私の二重顎が消え、頬の輪郭が変わりました。

久々に会う知人たちから「若くなった」と言って頂き、嬉しいことです。

それと共に、肩こりが消え風邪も引きにくくなりました。

食事の時は背筋を伸ばし、奥歯でよく噛む。

この健康法を多くの方に伝え、喜びを共有したいと願うこの頃です。

 

※本人の了承を得て掲載しています。